ラケットを持つスポーツをされる方などは、良く手の平に「マメ」ができますよね。
手にマメができることは良くある話ですが、実は、長時間歩いたり、サイズが合っていない靴を履いた、激しいスポーツをした、このような時には、足にもマメができることがあり、多くの方が経験したことがあるでしょう。
しかし、どうしてマメができるのでしょうか?
原因がわかれば、きっとマメができるリスクを減らし、歩行時などのあの痛みからも解放さるのではないでしょうか?
そこで今回は、足にマメができる原因と予防法、対処法について、ご紹介していきます。
原因
まずは、足にマメができる原因について、ご紹介していきましょう。
摩擦
マメができる最大の原因は、皮膚の摩擦による刺激です。
摩擦が起きる頻度多い場所ほど、マメができやすいと言われています。
このことから、スポーツを頻繁にされる方や、ウォーキングを毎日される方にも出来やすいようです。
マメは、水ぶくれになる場合がほとんどですが、頻繁に同じ場所にマメが作られることで、次第に水ぶくれにはならずに硬く定着していくこともあります。
水ぶくれが破けると、痛みがでるため、まめができたら見つけ次第、早めの処置が大切となってきます。
サイズの合わない靴
足にマメができるのは、自分の足に合っていない靴を履いていることで、皮膚との摩擦が起こることが一番多く見られる原因です。
サイズが小さいものだと、指先にできることが多く、サイズが大きいものだと、足の裏やかかと周辺にできることが多いようです。
靴の中の蒸れ
通気性の悪い靴を履いていると、靴の中に湿気がこもり摩擦が大きくなります。
また、靴の中の湿気が多く、皮膚がふやけて柔らかくなるような経験をしたことがある方もいらっしゃると思いますが、これもマメができる一つの原因になります。
特に、雨の日や暑い日には、自然と湿気が増えるものですから、靴も蒸れやすくなるためマメができやすい状態になってしまいます。
重いものの運搬
仕事上、重量のある荷物などを運ぶ機会が多い方は、足にマメができやすいようです。
重量のある物を引っ張ったり運んだりするとき、足にかかる摩擦力はその重さに比例して大きくなります。
このため、日常的に重量のある物を運搬する方は、足の摩擦力が大きいためマメができやすくなってしまうのです。
予防法
次に、足にマメを作らないための予防法について、ご紹介していきましょう。
靴選び
上記でも挙げたように、靴の中に湿気があると摩擦が起こりやすくなるため、通気性の良い靴を履くようにしましょう。
例えば、軽くて柔らかいメッシュ構造などがあるような靴は、透湿性が高いのでマメ予防にはオススメです。
反対に、防水性の高い靴は水分の浸入を防いでくれますが、同時に、靴の中の湿気を逃がすことも防いでしまいます。
また、安全靴などの重さがある靴や固い靴は、怪我の防止にとても有効なものですが、やはり湿気を逃がしにくい靴ですので、マメができやすいようです。
5本指ソックス
靴と皮膚の摩擦を防ぐためには、靴下を履くことが効果的です。
その中でも、指を1本ずつ固定し指同士の摩擦を減らすことができる、「5本指ソックス」が最もオススメです。
以前は5本指のソックスは男性用、水虫の方が履くもの、このように認識されていましたが、近年では女性でも履けるようなお洒落なソックスを販売されています。
適度に靴を脱ぐ
仕事上、どうしても通気性の悪い靴を履かなければならないような方は、通勤時や休憩中、トイレの時間などを利用して、靴を小まめに脱いで湿気を逃がしてあげるようにしましょう。
また、通気性の高い靴であっても、長時間歩くような場合には歩行時の摩擦は少なからずあるわけですから、やはり適度に靴を脱いで足の指の間の湿気を逃がしたり、足を休ませるようにしましょう。
テーピングの活用
複数回、同じ場所にマメができているような場合には、あらかじめその部分を摩擦から保護しておくのも1つの手段でしょう。
足を固定するのに使う通常のテーピングで良いので、マメができやすい部分に張ってみましょう。
絆創膏でも代用は可能ですが、テーピングの方が粘着力が高いので剥がれにくく、オススメです。
マメがすでにできてしまっているような時にテーピングを張ってしまうと、水ぶくれになった皮を破くことになるので、マメができる前に貼るようにしましょう。
対処法
最後に、足にマメができてしまった時の対処法について、ご紹介していきましょう。
水ぶくれができても潰さない!
経験したことがある方が多いと思いますが、マメが潰れてしまうと痛みが酷くなり、歩くこともままならない、という方もいらっしゃるほどです。
マメが潰れ、皮膚が剥がれてしまうと、細菌も侵入しやすくなりますし、炎症を起こすリスクも高くなり、さらには治りを遅くしてしまうことにもなります。
潰したほうが早く治る、などと言う方もいらっしゃいますがそれは間違いで、逆効果だということを覚えておきましょう。
水ぶくれが破けてしまった場合は?
雑菌が入らないように、患部を消毒しましょう。
剥がれようと周辺の皮膚がある場合も、ムリしてひっぱらずにワセリンや薬を塗り絆創膏を貼って保護しましょう。
清潔にする
流水で洗い流し、消毒液を使用し、皮膚が再生されるまでの間は、常に清潔にしておいてください。
故意にマメを潰さなくとも、知らず知らずのうちに潰れて、皮が破けてしまうケースも少なくありません。
そうすると、先に述べたように細菌が侵入するリスクがぐっと高まりますので、患部を清潔にすることを心がけてください。
患部の保護
マメに対する一番の治療法は、患部を消毒して自然治癒を待つことです。
無闇に触ったり、潰すなどして傷付けず、悪化しないように清潔にしておくことが、治癒への近道です。
ですから、自然に潰れたりしてしまうのを防ぐために、ガーゼなどで患部を保護しましょう。
ガーゼの上からテーピングで固定し、患部に刺激を与えないようにする一工夫が必要となります。