痛みはなくても重症化していることも!!低温ヤケドの原因と基礎知識・処置方法について ⋆ MOFUBU

痛みはなくても重症化していることも!!低温ヤケドの原因と基礎知識・処置方法について

寒い時期になると、カイロや湯たんぽのぬくもりで寒さ対策をしているという方も多いと思います。

しかし、ふと気づいてみれば低温ヤケドをおこしていた、という経験をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?

低温ヤケドは、熱湯などで負う通常のヤケドとは異なり激痛とまではいかなくとも、しばらく続く痛みにストレスを感じる方もなかにはいらっしゃるかもしれません。

通常のヤケドよりも軽症であると思われることが多い低温ヤケドですが、実は想像以上に重症化している、治癒までの時間がかかるというケースも少なくないようです。

そこで今回は、低温ヤケドの基礎知識と処置方法について、ご紹介していきます。

低温ヤケドとは

まずは、低温ヤケドについての基礎知識をご紹介していきましょう。

低温ヤケドの原因

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point低温ヤケドは、熱湯のような高温のものが原因になるのではなく、自分の体温よりも少し高い程度の温度のものに長時間触れ続けることが原因でおこります。

例えば、冬場に活用されることの多いカイロや湯たんぽ、電気毛布などが挙げられます。

また、低温ヤケドには、温まっているときは痛みがすぐに感じられないため、ヤケドをおこしていることに気付くのが遅くなりやすい傾向があります。

なかには、数週間過ぎた頃にようやく気付くという方もいらっしゃいます。

しかし、低温ヤケドを負ったことに気付かなかったとしても、その期間中も症状は進行していきますから、気付いたときには重症化しているようなケースも少なくありません。

低温ヤケドのレベル

pointヤケドという外傷は3段階のレベルに分けられ、それぞれ症状・治療法別にⅠ~Ⅲ度といいます。

まずⅠ度は、ヤケドのなかでも最も軽症のもので、日焼けや軽い痛み、発赤が出るなどの症状で、1週間程度で治るものが分類されます。

Ⅱ度は、水ぶくれなどの症状があり強い痛みがあるもので、医療機関による治療が必要になるヤケドが分類され、完治までには数週間かかることが多く、なかにはヤケドの跡が残るケースもあります。

pointヤケドで最も重症なものが、Ⅲ度に分類されます。

このレベルのものになると、皮膚の壊死や神経ダメージなどがあり、そのため痛みを感じないこともあるほどです。

状態にもよりますが、長期間の治療が必要不可欠になりますし、高い確率でヤケドの跡が残ります。

そして低温ヤケドですが、一見は軽症のように見えてしまうのでⅠ度に分類されると思われる方が多いでしょうが、実はⅡ~Ⅲ度に分類されるものがほとんどだそうです。

これは、皮膚の表面上ではたとえ軽症であっても深部で炎症をおこしている、という低温ヤケドの特徴によるものです。

皮膚感覚が鈍いことが重症化を招く

point例えば、高齢者や乳児、血液循環が低下している方、身体麻痺の方などは、皮膚感覚が鈍い状態にあります。

そのため、通常であれば気付くような熱さも感じられないことが多くなります。

したがって、体温より少し高い温度で起こる低温ヤケドに気付くことはなかなか難しく、目視できないような部分にヤケドを負った場合にはさらに発見が遅れる可能性が高くなります。

上記に挙げたような事柄に当てはまる方は、特に重症化を招きやすいため、本人だけでなく周囲の方たちも注意することが重要になります。

処置方法

次に、低温ヤケドを負ったときの処置方法について、NG行動もあわせてご紹介していきましょう。

処置時のNG行動

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pointヤケドの処置イコール冷やす、これは当然とるべき処置のひとつです。

しかし、早く冷やそう、炎症をとろうとして、氷や保冷材などで冷やすのは逆効果だといわれていて、0℃以下の温度のものを使うことで、患部に冷やし過ぎによるダメージを与え重症化を招き、ヤケドの跡が大きく残ることにつながることもあるようです。

ヤケドを負った部分を冷やすためには、約10~20℃程度の温度のもので冷やすのが効果的とされていますから、 平均水温が約16℃である水道水を使用するようにしましょう。

そして、低温ヤケドを負って時間が経過してから気付いたという時には、冷やす必要はありません。

すぐに気付いたときのみ、冷やすことを考えましょう。

pointまた、外傷を負ったときには、傷口から雑菌などの侵入を防ぐために消毒をおこなうことが多くありますが、ヤケドの患部には消毒液をかけたり消毒する成分が配合された薬を塗ったりすることはオススメできません。

消毒薬の成分が傷口を治癒する作用を持っている成分を破壊してしまうため、かえって治りが遅くなってしまいます。

とはいえ、患部の汚れや雑菌が気になるという方も多いでしょう。

そのような時には、穏やかな流水で洗い流すようにしてください。

pointまた、流れが激しい流水でおこなうと患部の皮膚がはがれてしまうこともあるので、必ず流れは最小限に抑えるように注意してください。

そして、「豆知識」としてよくあるのが、味噌やアロエなどを患部に塗ると良いという民間療法。

古くから言い伝えられてきたものですから100%効果はないとは言い切れないものの、その効果に医学的根拠はまったくありません。

民間療法によって、症状が悪化する可能性も否定できませんし、医学が進歩している現代ですからやはり医療機関できちんとした治療を受けるようにするべきではないでしょうか。

患部をよく観察して医療機関へ

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point低温ヤケドの処置としては、症状にすぐ気付いたときには通常のヤケドと同様に冷やすことが大切になります。

しかし、時間が経過してしまってから気付いたときには冷やしても効果はありません。

時間が経ってしまった低温ヤケドに対しては、まずはよく観察することが重要です。

  • 水ぶくれができているか否か、皮膚の変色があるか否かなど、細かい部分までしっかりと確認してください。

そして、軽症だと思っても深部の炎症までは自分で確認することはできませんので、状態を確認して記憶をたどって低温ヤケドを負った原因を把握して、医療機関で診察や適切な治療を受けるようにしましょう。

まとめ

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ここまで、低温ヤケドの基礎知識と処置方法について、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

低温ヤケドは、見た目以上に重症なものが多いということがわかりました。

そのため、完治するまでにはそれなりの期間や適切な治療が必要になります。

決して自己判断だけで済ませずに、医師の診察を受けて治療するようにしましょう。