怪我などの目視できる身体の痛みと違って、目視で症状を確認できない身体の痛みというのは、とても不安になりますよね。
- 何でだろう?
- 何かの病気なのかな?
こうした不安を感じたまま生活を送るのは、非常にストレスになります。
そんな目視で症状を確認できない、身体の痛みの一つに「ふくらはぎの痛み」があります。
今回は、 そんなふくらはぎの痛みの原因について、ご紹介していきたいと思います。
原因
早速、ふくらはぎに痛みを感じる原因について、ご紹介していきましょう。
筋肉痛は2種類
皆さんがご存知の通り、日常生活の中であまり使われていない筋肉を、急に使うことによって筋肉痛が起こります。
その中でも、特に筋肉痛の症状が起こりやすい部位が、筋疲労をしやすい「ふくらはぎ」です。
一言に筋肉痛といっても、2種類あります。
筋疲労
登山や軽めのウォーキングなどを行った時に、起こる筋肉痛を筋疲労といいます。
上記で触れたように、運動不足の方は、症状が重い傾向にあります。
筋損傷
ランニングや強めのスポーツ・また日常的なアクシデントでも、筋肉が急激に引っ張られることで、筋肉の繊維などの損傷が起こることがあります。
筋肉を急に収縮するというほかにも、運動不足・栄養不足・気温の変化なども関係しているといわれています。また、このような原因の背景からか、30~40代の方が急に運動をした時に起こりやすいようです。
下記でご紹介する肉離れは、筋損傷に入る筋肉痛の一種です。
足のつり(こむらがえり)
冷え性、ミネラル不足・年齢により、足がつりやすくなることもあります。
足のつりは、急に起こるために痛みを伴いやすいです。
肉離れ
スポーツなどの激しい動きをしている時、ふくらはぎに痛みが起こったら肉離れの可能性が高いでしょう。
肉離れが起こる時、プチッという糸が切れるような音がするので、自覚できる方も多いと思います。また、肉離れの程度は、症状の度合いにより、3段階に分けられています。
※第1度
- 一番、程度が軽いものになります。
- 足に力を入れたり、動かしたりすることも可能で、違和感を感じる程度の症状です。
- この程度の場合には、筋繊維の断裂は起こっていません。
※第2度
- 動かせる、動かせない、という両方の場合がありますが、肉離れを起こしている部分を押さえると、痛みを感じます。
- この程度の場合には、筋繊維の断裂が一部で起こっています。
※第3度
- 重度の損傷になります。
- 肉離れを起こしている部分に、目視で確認できるほどの凹みがあります。
- 足を動かすしたり、力を入れることは不可能な状態です。
- この程度の場合には、筋繊維が完全に断裂してしまっています。
動脈硬化の症状が出やすい部位
運動をしたり、特に心当たりが無いにも関わらず、歩行時にふくらはぎに痛みを感じる、という場合には、動脈硬化の悪化が引き起こしている痛みの可能性があります。
発症しやすい部位は、「脳・心臓・脚」が多く、血管性の疾患の一つで、脳梗塞や心筋梗塞などの原因にもなり、日本人の1/3の死因であるといわれている、とても恐ろしい病です。
高脂肪血症患者、喫煙者、肥満、高血圧などに該当していると、動脈硬化が進行しやすいことがわかっています。
また、動脈硬化はある程度進行してからでないと、症状が出てこないので、自覚するまでに時間がかかるようです。
こんな症状の方は受診をしましょう
歩き始めはふくらはぎに痛みがあるが、少し休めば改善される、足が冷えやすい、足の倦怠感などがある場合、足の血管が詰まっている可能性があります。
ビタミン&ミネラル不足
身体作りに必要不可欠な栄養素である、ビタミンやミネラル不足が起こると、ふくらはぎに痛みが出たりむくみが起こったりします。
また、足だけでなく、手の指がつりやすいという方もミネラル不足が関係しているといわれています。
3食きっちり食事をしているつもりでも、必要な栄養素を十分に取り入れていないと、身体からのサインとしてこうした症状が出るものですね・・・。
坐骨神経痛
ふくらはぎにピリピリとした痛みや突っ張るような痛みがある、太ももの前面に痛みがある、お尻に電気が走るような痛みがある、という方は、坐骨神経痛の疑いがあります。
しかし、坐骨神経痛の症状というのは、人それぞれ感じ方が違うため、症状だけで判断するのは少し難しいようです。
坐骨神経は、下半身のほとんどの、お尻から足先まで通っている末梢神経なのですが、その末梢神経に締めつけや圧迫が起こると、症状が出てきます。
解消法
次に、ふくらはぎの痛みの解消法を、原因別にご紹介していきましょう。
筋肉痛
筋肉痛は、数日間経てば治まってくるので、それまでの間に行える痛みの緩和の方法をご紹介しておきます。
- 40℃程度のお湯にゆっくりと浸かる
- お風呂上がりのストレッチ
- 軽めのマッサージ
- また、筋肉痛が起きている間の日中などは、ふくらはぎにテーピングをしておくと、痛みの緩和が促進されると言われています。
足のつり(こむらがえり)
急につった時の対処法として、
1.足先を上向にし、ふくらはぎから足首にかけて少しだけ力をいれて伸ばします
2.足先をクルクルとまわしてみましょう
ビタミン&ミネラル不足にはサプリ
食事だけで、栄養素の必要量補うのは難しいので、サプリメントを活用するのをオススメいたします。
ビタミンやミネラルは、身体作りに必要不可欠な栄養素であるにも関わらず、残念ながら体内で生成することができない栄養素です。
つりやすい人には身体のミネラル不足が主な原因。
つりに効果的に配合されたサプリメントを試してみることがオススメです。
肉離れは、すぐに冷やす
肉離れなどのスポーツ障害が起こった時には、どれだけ早く応急処置が行えるかどうかが、ポイントです。
上記でご紹介した、いずれの程度の肉離れだったとしても、肉離れが疑われる症状が起こったら、すぐに患部を冷やしましょう。
応急処置をするかしないかで、回復力を上げられるかどうか左右される位、大切なものです。
患部を冷やして応急処置を終えたら、整形外科を受診し治療を行いましょう。ドクターの指示に従い、症状の経過を見て、リハビリを行うのも重要です。
動脈硬化の症状は、すぐに受診を
動脈硬化の症状が出てきた場合には、病が進行している疑いがあります。
ですので、そのまま放置してしまうと、上記で挙げたような重大な病のリスクが高まるので、動脈硬化の疑いを感じたらすぐに、医療機関を受診しましょう。
坐骨神経痛
坐骨神経痛を引き起こす原因となる疾患には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎分離、すべり症、梨状筋症候群、腫瘍などが挙げられます。
しかし、これらの病は検査しなければ判断できないものなので、医療機関の受診が必要になります。
また、これらの病は、治りづらく、きちんと治療を行わないと改善しません。
坐骨神経痛が疑われる場合には、すぐに医療機関で受診・治療を行いましょう。
また、予防として骨盤の歪みを毎日正していくことも大切です。