「キーン…」「ジー…」
このような耳鳴り、一度は誰しもが経験したことがあるでしょう。
耳鳴りは、とても耳障りな上に、なんでだろう?と不安な気持ちになりますよね。
一時的なものであれば、あまり気にも止めないことも多いものですが、時にはなにかの疾患が隠れていることもあるのが、耳鳴りです。
そこで今回は、耳鳴りに隠れた病気と原因について、ご紹介していきたいと思います。
原因
早速、耳鳴りの原因について、ご紹介していきましょう。
症状に個人差がある
近年、とても医学が進歩しているにも関わらず、耳鳴りという非常に身近な症状であっても、未だ医学的に不解明なことが多いようです。
一言に耳鳴りと言っても、種類がいくつかありますし、原因を特定できるものもあれば、原因不明のものまで、多くの種類があるようです。
なにかの疾患による耳鳴りであれば、ある程度の原因を特定することが可能です。
上記でも挙げたように、原因の特定も難しいですし、また、症状の感じ方や出方にも個人差があるので、特に難しいようです。
体調不良によるもの
風邪などの体調不良の時に、一時的な耳鳴りの症状が出ることがあります。
体調不良が原因の耳鳴りは、体調が改善していくのと同時に、自然と治まっていきます。
病気や疾患によるもの
なにかの耳に関する疾患の症状として、耳鳴りが起こることがあります。
・耳がウイルスに感染した場合に起こる
→ 例として、内耳炎・外耳炎・中耳炎・鼓膜炎などがあります。
また、内耳の疾患である、突発性難聴・急性低音障害型感音性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍
(後ほど詳細について、ご紹介します)などにも、耳鳴りの症状が起こることがあります。
中耳炎、外耳炎、鼓膜炎
耳鳴りが起きている時に、軽く耳を引っ張ってみましょう。
引っ張って痛みを感じた場合には、耳に炎症が起きているサインなので、中耳炎、外耳炎、鼓膜炎などを原因とする耳鳴りの可能性が高いようです。
特に、中耳炎を放置してしまうと、最悪の場合、難聴になることもありますので、耳鳴り以外に耳への痛みがある時には、耳鼻科を受診するようにしましょう。
セルフチェックで、耳鳴りの音を確認しましょう
音の感じ方には個人差があるものの、耳鳴りの音から原因を追求することも可能です。
下記で、一例をご紹介しましょう。
金属音
耳鳴りで、「キーン」「ジー」などのような金属音
→内耳疾患、聴神経障害などが原因の可能性
風が吹く音
強い風のような、「ゴー」「ボー」と表現される耳鳴り
→中耳障害、急性低音障害型感音難聴、メニエール病などが原因の可能性
血流音や脈拍音
血流音のような「ザー」、脈拍音のような「トクトク」のような耳鳴り
→血管に関する疾患が原因の可能性
血管性耳鳴り、とも呼ばれています。
耳鳴りを症状とする代表的疾患
上記の「疾患によるもの」で挙げた、内耳疾患の特徴をご紹介しておきます。
突発性難聴
疾患名の通り、ある日突然、難聴症状が現れる難聴のことです。
この疾患は、原因不明という特徴があり、現在も解明のための研究が行われています。芸能人の方にも多いイメージです。
メニエール病
この疾患名を、耳にしたことのある方も多いでしょう。
メニエール病の特徴として、片側の耳鳴りが多く、回転性のめまいや難聴、耳が詰まったような耳閉感、音が響く感じなどの症状が、現れることが多いです。
内耳の内リンパ水腫がメニエール病を引き起こすのですが、過度のストレスが1つの原因として挙げられます。
私もこの症状にかかったことがあり、朝ベッドからおきようとすると、立ち上がれない状態になっていました。その日1日は耳が詰まったような感じ、乗り物酔いと吐き気が続き、一週間くらいで徐々におさまっていきました。天井と地面が逆転したかのようになりました。
このように、軽度から生活に支障がでるものまで様々です。睡眠不足だと症状が出やすいので、早めに休むように心がけましょう。
また、病院に行くと、季節で起こりやすいなど言われました。たしかに毎年同じ時期に起こることが多いような気がします。
急性低音障害型感音性難聴
この疾患は別名、蝸牛型メニエールとも呼ばれています。
メニエール病と同様に、内リンパ水腫(水ぶくれの状態)が三半規管の蝸牛(かぎゅう)に起こることで、発症するとされています。
低音域の難聴を起こす急性低音障害型感音難聴は、過度のストレスや疲労を原因とすることもあります。
特に、20代〜30代の女性に多く見られ、治療による改善も期待できることも多いようです。
聴神経腫瘍
この疾患は、聴神経を元に発生する良性脳腫瘍です。
別名、聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)とも、呼ばれています。
特徴としては、耳鳴り以外に、難聴やめまいなどを起こすことが多いようです。
悪性ではなく良性の腫瘍ですから、急激に肥大化することはほとんどありませんが、肥大化すると、顔のしびれや顔の麻痺、えんげ障害(飲み込み障害)などを起こすこともあります。
治療法は、経過観察しながら、定位的放射線治療、症状が進みそうであれば、摘出をして取り除くことが多いようです。
耳鳴りのまとめ
ここまで、耳鳴りに隠れた疾患と原因について、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
ご紹介した症状については、解明されてない部分も多く、ごく一部の例になります。
しかし、耳の中の様子を自分で目視することもできませんし、自己判断で放置しておくのも、症状悪化の危険性があります。
もし、耳鳴り以外の症状がある、一時的な耳鳴りではない、というような時には、悪化する前に、耳鼻科で一度きちんと検査を受けてみましょう。
めまいや耳鳴りの自然派食品
病院に行ったあと、特にメニエールや突発性難聴の場合ストレスや疲れで再度起こることが多いようです。
疲れをためない体質作りも大切ですが、予防としてめまいや耳鳴りに効果があると言われているナギイカダ配合、自然派サプリ「美聴泉」もおすすめです。