鎖骨が痛い原因は?13パターンの考えられる病気や疾患について

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皆さんは、鎖骨に痛みを感じたことはあるでしょうか?

実は、鎖骨という部分は、筋肉や靭帯が密集し、心臓などの内蔵に近く、甲状腺や太い血管、リンパ節もあるため、様々な疾患が原因の痛みが発生しやすい部分なのです。

もちろん、何かの衝撃によって骨折して痛みが起こることもあります。そこで今回は、鎖骨に痛みを引き起こす疾患について、ご紹介していきます。

原因

早速、鎖骨に痛みを感じる時に考えられる原因について、ご紹介していきましょう。

胸郭出口症候群

point胸郭出口症候群とは、神経障害や血流障害が原因で起こるものとされています。

また、障害がある部分によって、斜角筋症候群や肋鎖症候群、小胸筋症候群など、さらに分類されます。

主な症状としては、腕を上げるような動作をすると、上肢に痺れ、肩や腕に痛みが起きる、などが挙げられます。

また、腕~手の小指までの部分の外側の痛みや痺れ、物を握る力が急になくなったり、細かな動きができないなど、感覚障害や運動麻痺症状が現れるケースもあります。

視覚的にも、腕が白色、青紫色に変色するようなこともあるようです。

肋間神経痛

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point肋間神経痛とは、胸骨に沿って通っている神経に、何かしらの影響によって起きている障害が原因で、起こるものとされています。

その影響として挙げられるのは、腫瘍や椎間板ヘルニア、脱臼、骨折など、様々なものがあります。

また、側湾症や帯状疱疹の後遺症の影響で障害をきたしている可能性もあります。

主な症状としては、肋骨周辺に痛みがあり、片側にだけ起こることが多いようです。呼吸や咳などの日常的に行っている些細な動作で、痛みが増すようなことがあります。

頚椎椎間板ヘルニア

pointこれは、椎間板という組織に障害が起こり、脊髄や神経の圧迫されることがで発症します。

主な症状としては、首に、寝違えたような鈍痛、違和感が起こり、その後、肩や手に痛みが現れ始めるのが特徴です。

症状が数カ月続くことが一般的、とされています。

また、重症になると、両手足の痺れや運動麻痺症状、歩行困難などが起こることがあり、数日〜数週間程度の短い期間で急速に進行していくのが特徴です。

頚肩腕症候群

point頚肩腕症候群とは、頚部や胸部、肩などの周辺の筋肉がコリ固まってしまうことが原因で起こるもの、とされています。

上記で挙げたような、胸郭出口症候群や頚椎椎間板ヘルニアなどを起こす器質的疾患は無いが、症状が現れるのが特徴です。

主な症状としては、首から肩や腕、背中に沿って痛みや痺れなどが起こるそうです。

頚性神経筋症候群

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point頚性神経筋症候群とは、首のコリのことをさします。

頸部は、神経や血管が集中している部分ですから、首の筋肉がコリ固まってしまうと、全身に様々な異常をきたすようになります。

しかし、検査などを行っても筋肉のコリが原因なわけですから、器質的異常は無いと判断され対症療法を行うのが一般的なようです。

また、首のコリが根本的原因で「頸筋性うつ」という、うつ病を起こしてしまうケースもあります。

主な症状としては、首や肩のコリ、痛み、不眠、疲労感、耳鳴り、めまい、頭痛、などが挙げられます。

自律神経失調症の症状に酷似していますが、この頚性神経筋症候群を発症することで、自律神経失調症を誘発させることもある、と考えられています。

掌蹠膿疱症性骨関節炎

point掌蹠膿疱症とは、難治性慢性炎症疾患のことをさすのですが、掌蹠膿疱症とほぼ同時期に鎖骨や肋骨などが石灰化してしまう、関節の癒着などを起こすものを、頚性神経筋症候群といいます。

掌蹠膿疱症を発症すると、そのうち4割程度の方が掌蹠膿疱症性骨関節炎を発症すると言われています。

主な症状としては、掌蹠膿疱症の手の平や足の裏に膿疱が数多くできる症状に合わせて、胸骨や鎖骨、肋骨に痛みが起こり、骨盤や脊椎、膝関節、大腿骨などにまで、その症状が拡大していくケースもあります。

軽症であれば、1カ月程度で症状が改善されることが多い、とされています。

気胸

point気胸とは、肺から空気が漏れることで胸腔に溜まるのが原因で、肺がしぼんでしまうことをさします。原因不明で起こるケースがあり、これを、「特発性自然気胸」と呼んでいます。

pointまた、肺気腫や肺がんなどの肺の病気の影響から起こることもあり、それを「続発性自然気胸」と呼び、外傷によって起こるものを外傷性気胸、と呼びます。

特に、10~30代、痩せ型の男性に起こることが多いようです。

主な症状としては、胸痛や呼吸困難、咳などが挙げられます。

しかし、自覚症状がみられないケースもあるといいます。

狭心症や心筋梗塞

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point狭心症とは、冠動脈が狭窄して血流が低下し、心臓が酸欠状態になることが原因で起こります。

狭心症では血流低下の状態ですが、心筋梗塞では、血流が完全に止まり、心筋が壊死してしまうことが原因で起こるものです。

心筋梗塞は、発症から6時間以内であれば、適切な治療により死亡率を10%未満にまで抑えることができますが、処置が遅れてしまうとその数値はどんどん上がってしまいます。

主な症状としては、狭心症であれば、胸部の圧迫や痛み、苦しさなどが数分~数十分程度起こります。

胸部以外にも、アゴやみぞおち、耳周辺に痛みが現れるケースもあるそうです。

心筋梗塞であれば、心臓が位置している左胸に激痛が起こるのが特徴的で、肩や背中、首にも痛みがでるケースもあります。

また、この激痛が30分以上継続されることが一般的ですが、数時間にわたって継続するような場合もあるようです。

神経鞘腫

point神経鞘腫とは、良性の腫瘍が神経に形成されたものをさします。

四肢、体幹部、頚部などの末梢神経に形成されることが多く、また、20~50代という幅広い年齢層で起こるそうです。

しかし、良性腫瘍ですから、手術で腫瘍を除去することで治癒させることが可能です。

主な症状としては、腫瘍が形成される神経によって、症状が起こる部位に変化はありますが、痛みや痺れなどが起こるようです。

悪性リンパ腫

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point悪性リンパ腫とは、リンパガンのことです。

全身のリンパ管を流れる、リンパ球細胞の異常増殖が原因で、リンパ節に腫れやしこりが現れるものです。

悪性リンパ腫は、進行がゆっくりであるケースもあれば、進行スピードが速いものもあります。

悪性とはいっても、適切な治療を進めることができれば、治癒の可能性はとても高まるようです。

point 症状としては、下記のようなものが挙げられます。

  • リンパ節の腫れ
  • しこりが出来る
  • 熱が出る
  • 体重が減少する
  • 寝ている間に汗をかく など

また、痛みがある場合がほとんどではありますが、痛みが無いケースもあるようです。

心臓神経症

pointこれまで挙げてきたような症状を感じつつも、器質的問題が見られないものが、心臓神経症になります。

精神的な不安や、急激な緊張など精神的なことが、原因になると考えられています。

主な症状としては、動悸や胸部の痛みなど、心臓疾患に類似したものが挙げられます。

鎖骨上のリンパ節転移

pointこれは、悪性腫瘍の転移のことですが、鎖骨周辺はリンパが集合している場所ですので、頭頚部の悪性腫瘍や乳ガン、肺ガン、胃ガンなどから他の場所から転移するケースがあります。

主な症状としては、通常は触ることができない鎖骨のリンパ節が、悪性腫瘍の転移が起こるとリンパ節が肥大するため、しこりのように触ることができます。

鎖骨の骨折

point転倒や転落などの外傷による衝撃により、鎖骨が骨折することがあります。

手術を要しないことも多く、4〜12週間程度で治癒するとされていますが、後遺症が残るケースもあるようです。

主な症状としては、衝撃を受けた後に、肩に痛みや腫れ、腕が上がらない、鎖骨のズレ、などが挙げられます。

まとめ

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ここまで、鎖骨に痛みを引き起こす疾患について、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

鎖骨に痛みを感じて、何かの疾患が疑わしい場合には、我慢せずに医療機関を受診しましょう。

また、最後に1つの判断基準として、下記もチェックしてみましょう。

  • 鎖骨自体に痛みがある
  • 鎖骨にしこりがある
  • 首や肩、腕などに痛みや痺れがある

このような時には整形外科を、鎖骨以外に胸部周辺の痛みや圧迫感がある、鎖骨周囲にしこりがある、このような場合には内科で検査してもらいましょう。